谷口ジロー原画展
行ってきましたよっと。谷口ジロー原画展
数年前に鳥取に来た頃は、漫画で町おこしなんてやる気のかけらもなかった鳥取。それがいまではこーだから、何がトトリアンをその気にさせたのか?
谷口ジローさんを初めて知ったのは、「K」ですね。もう何年前になるのかわからないけど、学生時代ワンゲルだった関係で、クラブボックスには山やサバイバルの漫画があってみんなで回し読みして、村上もとかさんの「岳人列伝」や塀内夏子さんの「俺たちの頂」なんて大好きでね。当時から山の漫画ってあんまりなくて、エロ漫画と山岳漫画どっちが絶滅危惧種かっていったら、山岳漫画と私は答えるね。なぜなら、エロは山より簡単に体験できるからな!(マテ)
山に登らなくなっても山系漫画はチェックしてたので、たぶんその流れで「K」を知ったか旦那が買ってきたかのどっちかだろうなぁ。読んでみての感想「なんて地味なんだ・・・。今時こーゆー漫画読む人ってあんまりいなさそー。でもすげー」でしたねぇ。その後に、神々の山嶺読んで、長谷川恒男さんとか登山家の講演聞きに行っちゃう程度に山の好きな私には、こんな漫画書く人いるんだ・・・・っていう、ある種晴天の霹靂で地味にファンとなったわけで。羽生丈二は、人間としても男としても好きになれないけど、認めざるを得ないタイプの人間だかんねー。しかも、わかる人にしかわかんないっていう、ものすげー希少種。あれ、きっと雪女も避けて通るぜ。ただ、あの自由極まりない死に方は憧れる。うん、死に方がすごい。人間は犬に食われるほど自由だ!というタイトルの写真みた時と同じくらい衝撃的だったね。あーゆー生き方をしたら、あーゆー死に方しかできない。
で、鳥取きて初めて鳥取市の出身って聞いてなんか納得した。(たぶん定有堂さん行って知ったんだわ)谷口ジローさんの世界観というか、視点というか、物事のとらえ方というか。
鳥取って私の知る中で一番時代遅れでプリミティブなんだもん。三丁目の夕日的ノスタルジーに浸りたい人に、だったら鳥取くれば?まんま残っているから、嫌なところまでって感じでね。残っているとうか、たぶん、これ、地理的条件とかいろんな偶然重なって、数百年前の異物が残っていたように保存されてるんだなって感じ。←現在進行形
それにしても、あんなにプリティなサイの尻後ろ姿を描いた絵、ほかにはたぶんみらんないと思う。Kや神々の山嶺原画はもちろんのこと感動もんでした。いーものみたわ。明治大学、ありがとー!
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)