鳥取県がマンガで町おこしの二番煎じ、三番煎じの尻馬に乗るため、国際マンガサミットの会場になって、今年が本番、県政の大事な柱とかいってるのも別にかまわないしはしゃぐのもかまわないけど、これだけはやっぱり違和感バリバリで、納得できない。
鳥取県、マンガ・アニメをポップカルチャーと言っているのだ。
大衆文化という意味で、ポップカルチャーという言い方は別の間違いじゃないとは思うけど、感覚的に私は違うと感じる。別に1980年代当時のサブカルブームあたりをとってマンガもその範疇だろ?という主張をしたいわけじゃない。
青少年健全育成に悪影響があると叩かれてきた歴史、なんか青少年の犯罪が起こると、マンガやゲームの影響って叩かれてきた歴史も知ってるし、それにもめげず、作品やキャラを愛しまくって作られてきた同人、コミケなんぞも知っているからねぇ・・・。叩くサイドの自治体が、蜘蛛の糸に縋るようにマンガで町おこし、ポップカルチャーなんていうのだから、違和感持って当たり前なのよね。
そんな歴史を知っているから、、なんで今さらマンガなんだよ?ってことなんだよなぁ・・・。それって、自分達の土地の歴史文化をないがしろにした結果じゃないの?ってことでもあるからねぇ。
たとえば、旧岡崎邸のことね。ここは二階建て武家屋敷っていう珍しい建築物で、地元の名士が居住した建物でもあるわけで。この問題が再燃した時、副市長だった林由紀子氏は、文化財保護は民間の仕事というお間抜け発言してみたりして、自治体に文化財保護する義務はないとか主張してたのよね。(←要約するとそうなる)
で、今年になって、「流浪人剣心」実写版(映画と言え)で、仁風閣がロケ地になって地元の方々はしゃいでますが、ここも昔はとっとと取りつぶせという話もあったと聞くわけで。
こーゆー話を聞く度に、鳥取の人って自分達の土地嫌いなんだなって思ったもんよ。
途中、地震とか火事とか不運があって古い町並みは残らなかったかもしんないけど、それでも残したい文化、マインドはあったんじゃないの?とは思うけど、市の患部幹部にこーゆー主張されちゃうと、基本的に文化財保護という意識は低いとしかみえない。
そーゆー文化(=文化財保護は金がかかるからやんない)を持っている土地柄で、マンガっていう思い切り他人のふんどしで相撲をとる姿ってけっこう笑えるんだよ。地域経済の立て直しのために、新しい文化を注入という方法は別に間違ってはないんだけど、それを根付かせるに手間暇かかるよ。だって、文化ってのは伝播しても、定着するかどうかは別問題だからね。
そしてね、もう少し、歴史・文化・伝統、自分達が受け継いできたモノ、残したいモノを考えてみるのもよいかと。特に地元で保守を自負している方々ね。県議会でポロシャツ着なかった議員を造反議員なんていって遊んでる暇あったら、地元出身の漫画家作品全部読んどけ。
そーゆー土地柄で、マンガはポップカルチャーなんて主張されてもねぇ・・・・。と、乾いた笑いしか出てこないのだ。ま、米子にオタクビルができるとかってニュースもやってたし、3年後5年後、マンガ文化がこの土地にどう根ざしているか楽しみやね。
保守ってなんでしょうね?鳥取をみているといつも思う。
ちなみに、ここに書いていることは別に鳥取に限ったことではないわにゃ。ただね、他と比べて鳥取の状況が極端で面白いってだけのことです。
ま、日本は本音と建て前、ダブルスタンダードな社会だから今さら驚かないけど。