屍鬼

屍鬼、読了。

え、これ黒祀の島よりも前だったの?それにしては黒祀の島は消化不良な印象は否めない。
くすん、徹くん&夏野くん好きだったのにな、残念よ。にしても、小野不由美さんはよくもまぁあれだけ孤立した閉鎖社会とその人間関係を描ききりましたねぇ。

ひとつの村落社会が破滅していく様子を淡々と描写していくって、凄い。屍鬼は分類するなら吸血鬼もんホラーになるのかな?屍鬼に対するフォークロア・医学からの分析、僧侶と医者、外と内、むこうとこっち、人間と屍鬼、生と死、いろんな対比があって、それらが破滅に向かって一気に収束していく様は圧巻。

コミックのほうはどう展開していくのかな?藤崎さんの絵が独特なので、原作とはまた違った世界観が味わえそうで楽しみ。







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どっち?

古本でゲットしたまま放置してた小野不由実の「屍鬼」1巻読了。このまま屍鬼にとっかかり全巻攻略すべきか?コミックと同時進行もいいなぁ。

それとも、フランク・ツェッツィングの「深海のYrr(イール)」を読み始めるべきか?

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女は何を欲望するか?

 「女は何を欲望するか?」これね

内田氏のフェミニズムに対する愛情というか、一つの思想に対する知的貢献というものに対する愛情というべきか?を感じる本かな。


フェミニズムって、いつの間にか話題にならなくなってた(全然気にしてなかったけどね)
きっと時代に合わなくなっていったんだろうなと、漠然と思っていた程度のこと。

フェミ理論、私も一応女なので理解できるところはすごく理解(というか実感)できるんだけど、なんだか途中から変なのって感じるようになって、ちっとも面白くなくなって、逆にうざいなぁと感じていた理由がこの本読んで納得。なんだ、やっぱり私の感じていたことは間違いじゃなかったのか、っていう感想。

学者の価値ってこーゆーところだよなぁと思わせてくれる本だった。(=一般人向けに小難しいことを比較的わかりやすく書いてくれる)

私的にこの本を要約すると、フェミがけっつまずいた大きな要因は、女性にありがちな「かわいそうごっこ」の枠から結局は出ることが出来ず、或いはフェミニズム万能論みたいな感じになっちゃったってことなんじゃないかと。つまり、女であることに固執しすぎたんじゃないかと。あぁ、めんどくさ・・・。

最近は、白馬の王子様は待っていればいつかやってくるものではなく、拉致ってくるものらしーですよ。

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日本がアメリカを赦す日

ありえねー!などとつい思ってしまうタイトルである。


『日本がアメリカを赦す日』    岸田秀著 文春文庫

この本の著者は岸田秀氏。ご存じの方も多いでしょう。
このお人、唯幻論、史的唯言論の提唱者であって、私はこの人の考え方にとても影響を受けている。
どれくらいかつーと、もういーよこの人の意見全面支持しちゃうから!みたいな感じで。
実際には人様にうまく説明できるほどに自分の言葉として咀嚼して理解はしてないと思うけど、基本路線はわにたの感じていたことなので、結果的に支持なんである。

どこがつーと、アメリカって変な国でしょってとこ。君らインディアン大量虐殺して国作ってるくせに、正義の味方ぶるんだもんな。しかも、高圧的で居丈高。
私のイメージは、銃が好きな野蛮な人!とか、人種差別も好きよね!とか、みんなが言うほど、憧れるほどそんなにいー国か?っていう感じだし、あくまで日本人の持つ漠然としたアメリカ指向への素朴で大雑把な疑問は、どーがんばってみても拭えなかったのだ。


あと『日本はなんでアメリカしか向いてないんだ?』ってとこも疑問ですね。

そーゆー疑問をわりと解決つーか、すっきり納得させてくれる方法論が史的唯言論だったりしたのだな。

インディアン・コンプレックスから正義の味方ぶらないとやってけない強迫神経症のアメリカと、アメリカ(だけじゃないけど)から受けた屈辱を自己欺瞞で誤魔化して、精神分裂おこして両極端に走る日本の寒い関係。
身も蓋もない言葉でスッキリ爽やか!

今回、文庫になっていたのを見つけたので購入。
アメリカって、変じゃん?と思う人にはお勧めの本だったりします。
身も蓋もない状況、それを楽しめる人にはお勧めですが、自己欺瞞を常としている人には読みにくい本かも、しれない。なぜなら、この本は基本的に精神分析の手法でもって歴史を見ているからである。つまりは、国を考えるってことは自分のことを考えるってことでもある。そーゆー本でもあるからですね。


なにごと整理整頓が苦手で構造化とか階層化って言う作業が苦手なわにたには、こーゆー本は自分の考えを整理するにはちょうどいい本なのである

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