ありえねー!などとつい思ってしまうタイトルである。
『日本がアメリカを赦す日』 岸田秀著 文春文庫
この本の著者は岸田秀氏。ご存じの方も多いでしょう。
このお人、唯幻論、史的唯言論の提唱者であって、私はこの人の考え方にとても影響を受けている。
どれくらいかつーと、もういーよこの人の意見全面支持しちゃうから!みたいな感じで。
実際には人様にうまく説明できるほどに自分の言葉として咀嚼して理解はしてないと思うけど、基本路線はわにたの感じていたことなので、結果的に支持なんである。
どこがつーと、アメリカって変な国でしょってとこ。君らインディアン大量虐殺して国作ってるくせに、正義の味方ぶるんだもんな。しかも、高圧的で居丈高。
私のイメージは、銃が好きな野蛮な人!とか、人種差別も好きよね!とか、みんなが言うほど、憧れるほどそんなにいー国か?っていう感じだし、あくまで日本人の持つ漠然としたアメリカ指向への素朴で大雑把な疑問は、どーがんばってみても拭えなかったのだ。
あと『日本はなんでアメリカしか向いてないんだ?』ってとこも疑問ですね。
そーゆー疑問をわりと解決つーか、すっきり納得させてくれる方法論が史的唯言論だったりしたのだな。
インディアン・コンプレックスから正義の味方ぶらないとやってけない強迫神経症のアメリカと、アメリカ(だけじゃないけど)から受けた屈辱を自己欺瞞で誤魔化して、精神分裂おこして両極端に走る日本の寒い関係。
身も蓋もない言葉でスッキリ爽やか!
今回、文庫になっていたのを見つけたので購入。
アメリカって、変じゃん?と思う人にはお勧めの本だったりします。
身も蓋もない状況、それを楽しめる人にはお勧めですが、自己欺瞞を常としている人には読みにくい本かも、しれない。なぜなら、この本は基本的に精神分析の手法でもって歴史を見ているからである。つまりは、国を考えるってことは自分のことを考えるってことでもある。そーゆー本でもあるからですね。
なにごと整理整頓が苦手で構造化とか階層化って言う作業が苦手なわにたには、こーゆー本は自分の考えを整理するにはちょうどいい本なのである
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